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ミラノの街にクリスマスが近づいてきた。ロミオは屋根の上から幸せそうな家族を見て、聖なる日が近づいてることを実感した。すると油断したせいかロミオは屋根から転落して骨折してしまった。 ロミオはカセラ教授のところで一週間入院することになった。ビアンカはロミオと一緒にクリスマスを過ごせることで喜んだ。ロミオのところにはダンテやミカエルがお見舞いに来た。「三びきのこぶた」を読んでることで馬鹿にされたロミオは、二冊目として大冒険家の本をビアンカにたのんだ。ビアンカが書斎に行くと、アルフレドが昔読んでいた「白鯨」という本を見つけ出した。ロミオはアルフレドが大好きだった本を読もうと努力した。最初は小さい字に眠気が差したりしていたが、読んでいるうちに夢中になっていった。 ビアンカのところにはマルティーニ家に戻ってくるようにと叔母さんから手紙が来ていた。マルティーニ家に戻るか、カセラ教授のところにずっといるかで、ビアンカは迷っていた。カセラ教授はビアンカを娘のように慕い、優しく声をかけた。カセラ教授は本に夢中になるロミオを見て一つの案が思いついた。 翌日カセラ教授は、ロミオとビアンカを、考古学者である祖父の部屋に招待した。カセラ教授は二人に鯨の骨や地球儀などを見せた。この日から教授は、二人に世界のことをいろいろ教えようとした。二人は教授の授業に夢中になり、知識をどんどん吸収していった。 ロミオは教授に親切にしてくれる理由を聞いた。そしたら教授はロミオの可能性を信じてるからだと答えた。教授は毎週土曜日、ボランティアで孤児院の子どもを診察していた。ビアンカは看護婦として先生に付添いした。シスターの、カセラ先生のような人がもっといたら良くなるという言葉に、ロミオはカセラ教授を尊敬の眼差しで見た。字をはじめとしていろいろ教えてもらったロミオ、娘のようにお世話にしてもらったビアンカ、カセラ教授の存在の大きさに気付いた2人は、何らかの形で感謝の気持ちを伝えようとした。 カセラ教授が往診から帰ってきた。ダンテ、ミカエル、アントニオの3人がカセラ教授を迎えた。クリスマスプレゼントとして、実話を元にした人形劇を贈ろうとしたのである。人形劇には、煙突掃除夫の男の子と優しくちょっとお転婆な女の子が出てきた。二人には大好きな先生がいた。半分泣きながら先生への気持ちを素直に話すビアンカ。先生のそばにいて看護婦になりたいと。ロミオも気持ちを素直に話した。カセラ教授のような先生になりたいと。二人はカセラ教授に駆け寄った。二人の思いはカセラ教授に通じた。 ロミオは空にいるアルフレドに向けて思った。自分が大人になる頃には自由な社会になってると。 |
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「君には素晴らしい可能性があるからだよ。それがすくすくと伸びていくのを見るのが楽しんだ。」 ロミオがカセラ教授に親切にしてくれる理由を聞いたときのカセラ教授の答え。30話でアルフレドの意志が仲間に引き継がれるって言ってたしな。ところで他の仲間には可能性はないの。 |
「女の子はとうとう決めました。もうあとには戻らない。先生のそばで頑張りたい。そしていつか看護婦さんになって先生のお役に立ちたい。女の子はもう、そう決めたのです。」 「男の子は思いました。大人になった時、カセラ先生のようになれたら、教授が男の子に、僕にして下さったことを小さな子どもたちに伝えられたら、それが僕の望みです。」 「僕はもっともっと勉強して教師になりたいんです。」 ビアンカとロミオがカセラ教授に素直に伝えた言葉。カセラ教授って結構2人に影響与えてるんだね。人形劇なのに操ってる本人が裏方から姿を現す。計画ではどうだったんだろう。 |
「アルフレド、僕達が大人になったとき少しずつ世界が変わっていくだろう。いつかきっとこの空の下で子ども達が幸せの声をあげる日が来る。僕にはわかる。この青い空の下では誰もが自由なのだから。」 ロミオが空を見て思ったアルフレドに対しての呼びかけ。アルフレドが抱いていた夢に近づいてきたのかな。 |
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人形劇で、ビアンカとロミオがカセラ教授に将来の夢を話すところ。ロミオが泣き顔を人形で隠すのがいい。感情が入ってるから、あんな上手に人形劇ができるんだな。 |
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この回でビアンカ萌えにとどめ刺されました(爆)。 卑怯ですよ。バンソウコウ貼るシーンは。お薬つけましょうねの時点でやられてしまいました。個人的には名シーンにしたかったんですけどね。目をつぶってる方のロミオはアンジェレタのことを忘れてしまったのでしょうか。とりあえずビアンカが笑顔を見せるようになってよかったです。 大冒険家の本とかいって「ワンピース」を持ってきたら倒れますね。そりゃ海で活躍する大冒険家の話ですけど。アルフレドが好きで読んでいた「ワンピース」(笑)。そしてそれを夢中で読むロミオ。そういやロミオは海を見たことがないな〜。海賊はいいぞ(をい)。 ビアンカも寝室で本を読んでましたね。カセラ教授のところにずっといるからかなり知識がついてるかと思います。ロミオほど仕事に時間を費やしてないし。その読んでる本が航海や海図関係だったら(以下略)。しかし実際のところ、医者の助手なんだからトナカイなんですけどね。 カセラ教授の祖父は考古学者、兼博物学者なのはわかったのですが、カセラ教授の専門は何なんでしょうか。病気を診るだけではなく、医者(レオン)を育てたのだから医学っぽいんですけど、学生に政治学を教えてるし、星図を書いたりしてるし。あと、授業をしてるカセラ教授はナンジョーのベア先生が入ってますね。 人形劇をしてるビアンカ、というか岡村明美さんは演技が光ってましたね。本当に感情がこもってるというか。意地っ張りなんだけど、素直になると強く訴えるビアンカがよく描けてました。 ラストの呼びかけはアルフレドが描いていた夢をロミオなりに解釈したんでしょうね。まーロミオの夢も固まってきたし、次回(最終回)につなげるにはいい話ではないかと思います。 |
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