第28話  貴公子アルフレド


 ミカエルからアルフレドが晩餐会に来ることを聞き出したマウリッツオは、用心棒にアルフレドを見つけ次第殺すように言った。

 アルフレド達はダンテの作戦が成功して、無事大公邸に入ることができた。アルフレドは大公邸につながる塔をみつけて、そこから中に入ることにした。そのとき、用心棒のひとりロドリーゴがナイフを持って、アルフレドの前に立ちはだかった。ロドリーゴがナイフをかかげて襲い掛かろうとしたとき、柵の向こうからジョバンニがとんできてロドリーゴに飛び蹴りを喰らわせた。ジョバンニの出現に呆然とするアルフレド。するとロミオと狼団が現われた。ジョバンニは狼団がアルフレドを守ることを約束した。

 騒ぎを聞きつけた用心棒達が彼らのところに向かってきた。黒い兄弟と狼団はアルフレドを守ることで団結一致して、芝の後ろに隠れた。用心棒達が芝の門を通ると、狼団と黒い兄弟は攻撃を開始した。ロープを張って用心棒をこけさせ、クルミやお得意のスス爆弾を用心棒達に投げた。用心棒がアルフレドを直接攻撃しようとするが、ロミオがその用心棒を倒した。

 用心棒をほとんど倒したものの、まだ一人残ってた。ジョバンニはアルフレドに大公邸に入るように言って、その用心棒を倒そうとした。黒い兄弟もロミオに、アルフレドとビアンカのことをまかせた。そして、この3人に大公邸への隠し道を知ってるニキータが付いていくことになり、4人で地下墓地へと入っていった。

 一方、ジョバンニは用心棒にナイフで襲われそうになったが、リナルドの投げたクルミが用心棒のナイフの持つ手にヒットし、用心棒を倒すことができた。しかし、兵隊がかけつけてきたので、彼らはアルフレドの無事を祈りながら撤収することにした。

 マウリッツオとグラゼーラに余計なことを言ってしまったことで、ミカエルは後悔していた。そのとき、ミカエルの前にイザベラが現われた。ミカエルはアルフレドのことをイザベラに教えた。

 アルフレド達は地下墓地から塔に抜けた。塔を急いで駆け上がる4人。4人は塔の頂上にたどり着いたが、本館へ通じる橋のドアは閉鎖されており、橋側からしか開かない構造だった。そのとき、塔の周りに兵隊がやってきた。兵隊は塔の中にも入ってきて、4人は危機の窮地に立たされた。

 塔の頂上で八方ふさがりになった4人。ロミオは一つの作戦をおもいついた。アントニオからもらったロープの先に灯りの台をつけて、それを橋の窓に投げた。ロミオは塔から橋につながったロープにしがみつき渡り、アルフレド達はそのロープを引っ張った。

 その様子を本館から見たマウリッツオは、塔をのぼっていく兵隊達にロミオを撃つように言った。銃で攻撃されるロミオ。銃声を聞いたアルフレドはロープをビアンカとニキータにまかせ、下へ降りていった。しかし、ロープを引っ張る力が弱まり、ついに2人はロープを離してしまった。ロミオがぶらさがってる状態になっても攻撃をやめない兵隊にアルフレドが飛び掛った。アルフレドは兵隊の銃を奪い取り、兵隊に銃を向けた。橋に入れたロミオはドアを開け、4人は本館に入ることができた。

 ロミオとアルフレドが晩餐会会場に向かおうとすると、ビアンカを見失ってしまった。2人が戻ると、そこにはビアンカにナイフをつけるマウリッツオの姿があった。兵隊から奪った銃で攻撃しようとするアルフレド。しかし、ビアンカが人質のために銃を撃てずに捨ててしまった。銃はマウリッツオの手にわたり、銃をアルフレドの方に向けた。しかし、マウリッツオは油断してビアンカにかみつかれ、銃を落としてしまった。

 マウリッツオはビアンカを逃したものの、銃を再び手に入れアルフレドに向けた。マウリッツオが引き金を引いた瞬間、がまんができなくなったロミオはアルフレドの前にかけよった。弾は発射したが、ニキータがマウリッツオをおさえたために、違う方向に発射した。しかし、銃声でロミオとアルフレドは下に落ちてしまった。

 ビアンカとニキータはあわてて下に降りた。ビアンカは2人のことを心配して泣くが、ニキータはビアンカのことをフォローそた。そのとき草むらからロミオとアルフレドが現われた。2人は無事だったのである。

 4人は晩餐会の会場に入った。しかし、アルフレドもニキータもビアンカも用心棒に捕まってしまった。絶対絶命になったとき、「おやめなさい」と聞き覚えのある声が。イザベラ夫人である。イザベラ夫人は兵隊に用心棒を会場の外につまみ出すように命じた。

 再会を懐かしむイザベラとロミオ達。イザベラは恩返しとして、アルフレドを国王に会わせることを約束した。ロミオはアルフレドが国王のところに行く前に、お互い誓いのポーズをしてアルフレドの無事を祈った。

 マウリッツオとグラゼーラが勲章をかかげて国王と話しているとき、アルフレドが本物の勲章をかかげて現われた。


 「その勲章は偽者です。本物はここにあります。」

 マウリッツオが勲章を国王に見せているときに、アルフレドが勲章をかかげていった言葉。国王の目の前で自信たっぷりに言ってます。今回はロミオの方が活躍してましたが、ラストのシーンは「貴公子アルフレド」らしかったです。


 ラストだが、アルフレドが勲章を国王に見せているところ。今回は凄まじいアクションシーンが連続してますが、それらアクションシーンはこのシーンを実現させるためのもの。ここのためにアルフレドもロミオも第4話から命がけで頑張ってきたのだから。


 出ました。ルパン三世!しかもカリオストロ。婚礼パーティーの日、大公邸で黒ずくめスーツの男達と闘ってみたり、ロープにしがみついて渡ってるところを兵士にねらわれたり、悪のボスと銃のとりあいをしたり、10メートル下に落下したり。本編の90%がアクションシーンでしたね。名作劇場史上初じゃないでしょうか。

 そういえば、ファンイベントでルパン三世のOPと今回のVTRを合成してましたっけ。そのVTRじゃないのですけど、ロミオが橋にロープをかけるとき、おもりがおちて屋根を転げ落ちて(以下略)。カリオストロと一番違う点は、主人公一人ではなく、英雄、貴公子、お転婆なお姫様、姉御肌の女勇者の4人編成といったところでしょうか。あの4人編成で地下墓地から塔に抜けるところを見ると、RPGっぽくていいですね。

 例によってジョバンニの登場は格好いいです。Mr.プリンス並みに格好いいです。あの距離から飛び蹴りなんて。ワンピといえば、パチンコも活躍していたような。黒スス星とかクルミ星とか飛んだらしいですね。個人的には草むらで準備していたビアンカの天候棒を見たかったのですが。(をい)

 ビアンカといえば、アルフレドとロミオが草むらに落ちたときにそのときの2人が話題になってますが、個人的にはニキ×ビアが良かったりします。ニキータがビアンカの肩を抱いて....。