アルフレドはついに聖バビラ教会で狼団と決闘することにした。アルフレドは決闘を好まなかったが、何度も襲われている黒い兄弟を見ているとそうするしかなかったのである。作戦はミカエルをおとりにして狼団を誘き出し、それを取り囲むというものである。

　一方、狼団のアジトではジョバンニがサソリ団との戦いのため、外出していた。空腹になった残ったメンバーは、いつものようにミカエルを襲おうとしていた。アルフレドが予測した通りに。しかしニキータは彼らを引きとめようとした。

　ミカエルは作戦どおりに買い物袋を抱えて待っていた。するとリオがミカエルを襲ってきた。袋小路に逃げたミカエルをリオが捕まえようとすると、リオは黒い兄弟に囲まれた。黒い兄弟はリオを通して狼団に宣戦布告したのである。

　約束の午後５時、ジョバンニ以外の狼団が聖バビラ教会にやってきた。最初は誰もいなかったが、ロミオとアルフレドが姿を表した。ロミオを捕まえようとしたタキオーニだったが、落とし穴に落ちてしまった。そしてアルフレドの合図とともに黒い兄弟が現われ、スス爆弾で攻撃してきた。ニキータやリナルドがロミオを攻撃してきたが、ロミオはいずれの攻撃も軽く交わした。リナルドは目をくらませてるうちにアウグストに倒され、ファウステーノは落とし穴に落ちた。ニキータは網に引っかかり身動きが取れなくなった。

　ダンテたちはニキータに攻撃を仕掛けようとしたが、アルフレドが止めて、ニキータを網から開放した。ニキータは反抗的で、開放された早々ダンテを思いっきりビンタした。そのうえアルフレドにも手を上げたがアルフレドはうまく防御して、ニキータの手を掴んだ。しばらく見詰め合う２人、そしてアルフレドは微笑んだ。

　黒い兄弟たちは勝利を確信した。しかしアルフレドはジョバンニがいないことを気にしていた。アルフレドは黒い兄弟に単独行動をさけるように言った。

　ロミオと別れたアルフレドの前にニキータが現われた。ニキータはさっき微笑んだ理由が気になったのである。アルフレドは理由を答えた。ニキータが妹ビアンカに性格が似ているからと。勝気で意地っ張りだが優しくて淋しがり屋な性格が。ニキータはアルフレドの言葉に動揺したが、動揺を抑えアルフレドに対し黒い兄弟への復讐を誓った。

　ジョバンニはアジトに戻って、黒い兄弟に負けた事を聞かされると烈火のごとく激怒した。どうしても勝ちたい狼団。そこでニキータはリーダーであるアルフレドを黒い兄弟から引き離して、黒い兄弟をバラバラにすることを思いついた。

　翌日、ダンテやミカエルのもとにリオが謝りに来た。お詫びのしるしに果物をやるよと言って、リオはミカエルを誘った。しかし、それは罠で、その先には狼団が待ち受けていた。ロミオはダンテからそのことを聞き出し、ミカエルのあとを追ったが、時既に遅し。そこにはミカエルの上着と手紙が残っていた。手紙には｢ミカエルを返す代わりにアルフレドを渡せ｣とニキータの字で書いてあった。

　今回の主人公はニキータですね。本当の主人公ロミオより目立ってました。この回を期にニキータのファンになった人は多いのではないでしょうか。

　弱いものいじめを止めようとするニキータ。ロミオやダンテを攻撃するニキータ。そしてアルフレドに口説かれて顔を赤らめるニキータ。原作に無いアニメオリジナルキャラなので、束縛がなく自由に動いてたような気がします。

　あと注目すべきはロミオの喧嘩シーンです。リナルド相手の時も、ニキータ相手の時も、攻撃せずに軽い動きでよけていました。アルフレドの作戦という考えもありますが、以前のタキオーニとの闘いのときも同じようによけていたので、これがロミオのやりかたかもしれません。つまり、相手の体力を消耗させて、弱ったところで攻撃すると。ただ、ロミオはそこまで考えていませんね。

　ところで、ミカエルはある意味キーパーソンですね。黒い兄弟のおとりになったり、アルフレドの交換条件になったり（笑）