第12話  霧の街に消える


 ロミオは仕事からの帰り、ボロボロになったアンゼルモをみつけた。アンゼルモはロミオに「ロミオをフォローしたらタキオーニにやられた」と涙ながら言った。自分のせいでアンゼルモがひどい目にあったと思ったロミオは、タキオーニのところに敵討ちに行った。

 タキオーニは、狼団の縄張りであるミカンを乗せた船にいた。タキオーニはでかい体でロミオを攻撃しようとしたが、ロミオは身軽にその攻撃をよけた。しかし、タキオーニが操る縄によってロミオは不利な立場になった。そのとき、警察が船に来て、タキオーニは退散した。ロミオは間一髪助かったのだ。

 狼団は自分達の縄張りに警察を呼んだのはロミオだと思った。ジョバンニはロミオへの復讐を誓った。しかし、警察を呼んだのはアンゼルモである。さらにアンゼルモはエッダの前で「ロミオにやられた」と嘘をついた。それを見たアンジェレッタは心臓発作を起こして倒れてしまった。

 アンゼルモの復讐はまだ続いた。ロミオのかばんに大量の銀貨を入れて、ロミオに濡れ衣をかぶせたのである。ロッシ夫婦は当然ロミオがお金を盗んだものだと思った。間が悪いことに、アンジェレッタはそれを目撃してさらに病気が悪化してしまった。アンジェレッタは、ロッシ夫婦にアンゼルモがお金を盗んだことを訴えようとしたが倒れてしまった。

 アンゼルモをいじめた上に、お金を盗んだという濡れ衣を着せられたロミオが家に帰ってきた。ロミオはエッダに怒られるだけではなく、ロッシにも愛想を尽かれた。ロッシ夫婦はロミオを警察に引き渡すことにした。ロミオを閉じ込める時、アンゼルモはとどめのうそをついた。アンジェレッタがロミオに愛想尽きたと。

 夜空を見てアルフレドを思い出していると、警官が家に入ってきた。このままでは2度とアンジェレッタに会えなくなると思ったロミオは窓を割って脱出した。そのとき、アンゼルモが笑うのを見て、ロミオは気づいた。アンゼルモに騙されている事を。しかし、脱出したロミオを待っていたのは、ニキータ以外の狼団だった


 「やるんなら僕をやればよかった」
 ロミオがアンゼルモの仇を討とうとした時にタキオーニに言った言葉。男前な表情がいいです。しかし実際は...。


 ロミオとタキオーニの対決シーン。ロミオの身軽な動きが攻撃をうまく交わしています。ニキータの「さしの勝負だ。邪魔するな」もかっこいいです。


 今回は狼団より怖いアンゼルモの復讐です。この復讐でロミオは真実が明らかになるまで行き場所がなくなります。アンゼルモのセリフのほとんどが嘘だというすごい回です。

 今回、危機の窮地に立たされたのはロミオだけだと思われがちですが、心臓を悪くしたアンジェレッタも危機の窮地に立たされているのですね。狼団に囲まれたロミオが気になりますが、アンジェレッタの容体も気になります。