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ロミオ達を乗せた小舟は嵐の湖を進む。ロミオはアルフレドに泳げるかいと聞くが、首を振るアルフレド。その時、ついに大きな波が舟を飲み込んで、舟は転覆した。ロミオは、アルフレドの荷物を救い、嵐の湖の中アルフレドを捜した。幸い、アルフレドは板につかまってる状態でみつかった。板にはピッコロも乗っていた。 嵐の湖で板につかまるロミオとアルフレド。そのとき2人は、波間に気絶した死神を見つけた。自分達を虐待していた死神だが、ロミオは救出を決心した。死神を救出したロミオは、アルフレドともに何とか陸地にたどりついた。2人は洞窟に死神を運び込んだ。アルフレドは本から得た知識で死神を救護した。死神は弱っていて、いつでも逃げれるような状態だった。しかし、ロミオは自分のミラノに行く決意を語る。そして死神を助けた理由も。それには、自分の勇者である父の教えがあったのだ。 アルフレドはそんなロミオに自分の身の内を打ち明ける。少女との似顔絵をポケットから出して。似顔絵の少女はアルフレドの妹、ビアンカだった。アルフレドとビアンカは、留守がちの父と病弱の母のため、2人っきりでいることが多かった。しかしある日、2人は火事で両親を失った。そのとき、アルフレドはビアンカを守ることを決意した。しかし、2人は離ればなれにされた。 アルフレドは湖に向かって夢を語った。大人になってビアンカを連れ戻すことを。ロミオはアルフレドの苦しみ、そして夢を知った。 死神が意識を取り戻した。アルフレドはロミオが死神を助けたといった。しかし死神の態度は相変わらずだった。洞窟から出かけた死神は、どこかから馬車を盗んできた。馬車に乗るように命令する死神。ロミオは盗んだ馬車に乗ることを拒んだ。死神はロミオをムチで叩こうとしたが、助けられたことを思い出し叩けなかった。 そんな時、アルフレドが戻ってきた。アルフレドは死神の態度に怒りを感じ、契約を守るからロミオとともにミラノに向かうといった。そんな2人を見て、死神は複雑な表情をした。その時、馬車の持ち主が通りかかった。持ち主は死神を責めるが、死神は持ち主にお金を渡した。再び乗るように命令する死神。死神の馬車はアルフレドとロミオを乗せミラノへ向かった。 |
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「本当に強いのは、どんなときも人にやさしくする勇気をもったものだ」 アルフレドから死神を助けた理由を聞かれた時に、ロミオは父の言葉を借りて、こう答えた。ロミオは父だったら助けると思ったから、死神を助けたのである。 |
「僕は早く大人になりたい。早く大人になってたくさんのことを学びたい。そしてビアンカを迎えに行くんだ」 アルフレドが湖にむかって語った夢。このとき、ロミオに完全に心を打ち明けたのだろう。 |
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アルフレドが湖に向かって夢を語るシーン。 アルフレドは今まで身の内に関しては多く語らなかったが、ロミオの勇気ある行動を見て、心を打ち明けるようになったのだろう。こういう固い意思を持っているアルフレドは立派な大人になるだろう。また、ロミオに対して与えた影響もかなりのものだと思う。 |
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ふと思ったのですが、ロミオが死神を助けた理由は父の教えだけではないと思います。死神をここで見殺しにすると、煙突掃除夫になる約束から遠のくから助けたからと思いましたが、あの状況でそこまで深読みはできませんね(笑) ちなみに舟が沈む前のアルフレドとロミオのやりとりを見たキャメロン監督が「タイタニック」でこのやりとりを再現したとか(大嘘) ところで、某大男声の酒場主人の生存はどうなったのだろう。 |
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