第4話  似顔絵の少年



ロミオは馬車から降ろされ、死神にロカルノの山猫という店に行けと言われた。ピッコロと共にロカルノに向かうロミオ。その道中、ロミオはリンゴ泥棒の濡れ衣を着せられる。そのとき、通りかかりの金髪の少年がロミオの無実を証明した。
 ロミオは金髪の少年にお礼をして名前を聞いたが、少年は何もいわず去った。ロミオは少年を追った。その先でロミオが見たものは自分と少女の似顔絵を見る少年だった。少年はその似顔絵を破ると去った。ロミオは後を追い、その少年にリンゴを渡した。心を打ち明けてお礼をいう少年。二人の眼下にロカルノの町が拡がった頃、お互い同じ境遇であることがわかった。
 ロカルノの町はロミオが今まで見たことのない賑やかな町だった。少年は博識でロミオに色々教えた。そんな少年に煙突掃除夫になる理由をきくロミオと、複雑な表情の少年。少年は「アルフレド」を名乗り、再び心を閉ざした。ロミオは謝って、2人で市場を歩いた。その様子を見ていた新聞記者が、さっきの似顔絵からアルフレドに100フランかけられていたことを知る。新聞記者は後を追ったが見失った。
 ロミオとアルフレドが熊の曲芸を見ていると、盗人がアルフレドの荷物を盗んだ。後を追うアルフレドとロミオ。橋の上でその盗人からさらに荷物を盗む少年。そのとき追いついたロミオとアルフレド。アルフレドが少年にお礼を言うと、少年は荷物を返そうとした。その時、盗人の妨害によってアルフレドの荷物が川に落ちた。
 流されていく荷物と何も出来ないアルフレド。それを見たロミオは橋から飛び降り、泳いで荷物を追った。荷物は川底に沈むが、ロミオは命がけで追い、荷物をついにとらえた。荷物の中には自分の命より大切なものが入ってるというアルフレド。その荷物を救ったロミオにアルフレドは心から感謝した。
 そして、山猫で2人を待っていたのは、ひどい仕打ちと、自分たちと同じように売られていく子どもたちだった。その中にはさっきの少年も含まれていた。


 「アルフレド、見つけるよ絶対。」
 
必死で荷物を追いかけるロミオ。そのとき、アルフレドが「大丈夫か」と声をかけたら、ロミオはこう答えた。その時のアルフレドはかなり驚いた表情をしてた。


「僕は今日君がしてくれたことを忘れないよ。君に何かあったら、その時は僕が君を助ける。」
 
自分の荷物を命がけで救ったロミオに、アルフレドが心から感謝していった言葉。ロミオはリンゴ泥棒の無実を証明したことのお礼としてやったのだが。


 アルフレドが荷物を救ったことのお礼をして、手を差し出した後、ロミオが手を握るところ。
 最初は心を閉ざしていたアルフレドが完全に心を開いた証拠だと思う。


 このアニメのもう一人の主人公(笑)アルフレド登場の回でした。初印象は名探偵コナンのように事件を解決していく少年でした。それに対してロミオは未来少年コナンのような水中アクションでしたね。そのアクションのおかげでこれからの2人の関係が始まるのですが。とにかく助け合う2人は格好いいです。それにしてもアルフレドの荷物の中には何が入ってるのだろう?