■新型DCの山陰編■

2004.03.24



のぞみ41号 41A 東京 >>> 京都
727-3 6:20 8:40

 山陰への道のりは、のぞみスーパーはくとの乗り継ぎとなった。新幹線とスーパーはくとは京都から姫路まで並走するが、姫路で乗り換えた方が速くなるのは朝上り夜下りのみで、あとは新大阪で乗り換えても変わらない。特に比較的本数が少ない朝は新大阪で乗り換えても、京都で乗り換えても、所要時間は変わらない。よってスーパーはくとの乗り継ぎ駅は京都になった。スーパーはくとの姫路発を遅らせ、ひかり301号から接続するようにすれば、のぞみ3号から乗り継ぐことができ、30分遅く起きることができるのだが。スーパーはくとのスジをずらして大変なのは、智頭急行より京都−姫路間、特に複線の西明石−姫路間かもしれない。

 のぞみ41号は東京駅では2本目、品川駅では初電となる。だが他列車同様、品川での自由席への乗込みは少ない。2号車に東京から乗ったが、東京発車時点の乗客約40人に対し、品川からの乗込みは4人である。新横浜から13人ほど乗り込み、乗車率は6割ほどになった。ビジネス時間帯に入る名古屋では、数人の降客に対し、大きな乗り込みがあったため、立客が数人出た。

 京都では2両目から10人以上降りたが、スーパーはくとへの流動は少なかった。

スーパーはくと3号 53D 京都 >>> 鳥取
HOT7036 8:51 11:46


 スーパーはくとの京都駅発車は長距離列車ホーム7番線である。しかし、この時間帯は新快速が隣り6番線に入線するため、大阪への通勤客と、スーパーはくとを待つ長距離客が混在する。新快速が通勤客を吸い込んで走り去った後は、7番線にはスーパーはくとを待つ国内旅行客、6番線にははるかを待つ海外旅行客と列が分散する。草津から来たはるかは、比較的閑散とした状態で京都駅を発車した。

 スーパーはくとは自由席禁煙車の2号車に乗り込んだ。喫煙車の1号車にも乗らずとも、テレビを通して前面眺望を楽しめるからである。だが、雨の水滴がカメラに付いてしまって眺望が台無しになってしまった。乗車率は5割ほどではるかの数分後を発車、西大路までは普通電車と並走した。

 新大阪、大阪で自由席乗客のうち1/3が入れ替わる。新快速に京都から乗っても座れないため、スーパーはくとがライナー的に使われるのである。京阪間のびわこ通勤回数特急券は1枚450円と首都圏のライナー券より安く、京阪間でははるかスーパーはくとだけではなくサンダーバードなども利用できる。少し疑問なのは、数分前のはるかが発車した新大阪での降客が4人あったことである。この4人がはるか発車後の数分の間に長距離ホームに来たというのも考えにくいし、草津始発とはいえあの利用率では窓側を押さえるのも容易いし。比較的採光性がよく前面眺望を楽しめるスーパーはくとを選んだということだろうか。

 三ノ宮、姫路で乗客が5人あった以外は、この先大きな流動はなかった。姫路まで来ると雨が止み、上郡からはいよいよ智頭急行に入る。カメラの水滴も消え、前面眺望を楽しめられるようになった。速度制限の標識もよく見え、駅が1線スルー構造なのに95キロ制限を食らうこともわかる。大原で岡山行スーパーいなばと交換、2両という短編成のためか席はほとんど埋まっていた。佐用も大原も古くからの宿場町のせいか、沿線に民家が続いている印象を受けた。

 智頭からJR線に戻ると、線路状態が悪くなり速度が落ちる。当然ながら用瀬のような1線スルー構造の駅は速度を落とさずに通過する。スーパーはくとは高架に上がるとまもなく2面5線構造の鳥取に到着する。

 撮影ターゲットのスーパーいなばの到着まで時間があるので、砂丘見物をしようかとバスターミナルへ向かう。しかしバスは5分延着、もともと余裕がない砂丘見物はもっと余裕がなくなり、砂丘東口バス停近辺を10分ほど散歩するのにとどまった。駅からは見れない鳥取の市街地も見れたし、ヨシとするか。

スーパーおき5号 1005D 鳥取 >>> 倉吉
キハ187-1004 13:39(37) 14:11(02)


 スーパーいなばを撮影した後、スーパーおきをホームで待つが、折り返し5号となるスーパーまつかぜ8号は中々姿を現さない。午前中にあった東山公園の人身事故の影響で、ダイヤが乱れているのである。山陰本線は単線になっているだけではなく、接続待ちもあるため、ダイヤ回復は難しくダイヤの乱れは終日続いた。

 結局、スーパーまつかぜ8号は12分遅れて鳥取に到着、鳥取駅発車は2分遅延となった。2両編成の特急がわずか5分で高架駅を折り返す姿は、全然特急らしくなかった。鳥取発車時の自由席乗車率は6割ほどだった。湖山で17分遅れのスーパーはくと8号と交換、1線スルー駅は速度制限を食らわず通過するが、宝木や浜坂はポイントで減速して徐行で通過する。倉吉到着は9分延、自由席から5人ほど降りた。

スーパーはくとの眺望テレビ(大原) 地方では珍しい緩急結合(由良)

普通 251D 倉吉 >>> 由良
キハ121-8 14:33(28) 14:43(38)

 倉吉からの普通は、新型の単行気動車である。高校生の下校時刻と重なったため、立客が10人ぐらいの混雑である。この列車はスーパーはくと5号の接続を受けての発車だが、8号が遅延しているため、郡家で交換する5号も遅延しているのである。5号は8分延の32分に到着、通常ダイヤだと鳥取−倉吉間で10分近く余計にかかっているから、遅れを取り戻しやすい。

 キハ121は、普通のワンマン車両同様、運転台の後ろに電光運賃表が付いているが、表の上部にはLED案内があり、次駅案内だけではなく、割引きっぷなどの商品案内を流している。線形はいいので、最高速度100キロで順調に飛ばす。

 由良で途中下車したのは、某探偵漫画の作者の出身地だからである。駅から10分ほど歩いたところにある郷土資料館には、その探偵漫画に関係する資料などが常設展示してある。駅から郷土資料館までの道には、その漫画のキャラのオブジェクトが展示されていた。郷土資料館に立ち寄って、市販されていないオリジナルビデオを見るなどして時間をつぶした。

とっとりライナー 3429D 由良 >>> 米子
キハ125-1012 17:09(01) 17:35(41)

 由良を出発する頃には夕方5時を過ぎていたので、段落としをせずに浜田に向かうことにした。

 17時前に由良駅に着いたころには、とっとりライナーに追い抜かれる普通が既に入線していた。やがて、とっとりライナーの姿が見えるが、中々駅に入線しない。普通を追い抜くのと同時にスーパーおき4号と交換するため、駅の手前で徐行しているのだろう。

 このとっとりライナーは由良で普通と緩急結合するものの、お互いの流動は少ない。地方では珍しい緩急結合だが、昼下がりから夜にかけての下りとっとりライナーは、浦安か由良で緩急結合する。2面3線でスーパーはくとの折り返しもある倉吉では、緩急結合する余裕がないのだろう。スーパーおき4号が減速せずに通過すると間もなく由良を発車した。

 とっとりライナーの乗車率は5割ほど、大半が倉吉以東から米子まで乗り通す客だった。この辺の線形は良く、とっとりライナーは順調に飛ばす。特に赤碕から伯耆大山までの表定速度は85キロに及び、ディーゼル快速としては最速である。(快速みえは表定速度80キロほど)高速化事業の影響は大きい。

普通 145D 米子 >>> 出雲市
キハ47-1107 18:05(01) 20:00(19:56)

 米子からは国鉄型気動車の普通となる。乗車率は4割ほど、ボックスに1〜2人という状態だった。松江では約20分の長時間停車、数人残してほとんどが降りた。駅弁を求めて改札を出るが、店は開いていたものの売り切れていた。発車数分前に列車に戻ると、松江到着前より少し多目に乗客がいた。

 ダイヤ通りだとやくも19号の後に松江を発車するが、やくもを待たずに2分延で発車。次の乃木でやくもの通過待ちとなった。玉造温泉でサンライズ出雲と交換、向こうは運転停車である。この時間になると真っ暗で、どこに宍道湖があるかはわからなかった。

 出雲市も、鳥取、松江と同じホーム2面の高架駅である。出雲大社が近くにあるため、北口は大社を模している。鳥取や松江も表口に個性が欲しいところである。出雲市駅を右折して数分歩くと、電鉄出雲市駅がある。こちらもJR同様、高架化されたが駅は独立したままである。高架時にもう少しJR駅に近づけてもよかったが、JRと一畑の乗換客が少なそうだからこれでいいのだろう。

アクアライナー 3459D 出雲市 >>> 浜田
キハ126-1003 20:24(21) 21:57(53)

 出雲市からは再び新型気動車となる。アクアライナーが走る島根県内は鳥取県内ほど線形はよくない。それでも西出雲、大田市間ノンストップの列車は、表定速度が76キロに及ぶ。

 乗車率はボックスに1人ずつ程度。この時間帯になると停車駅は全て無人で、駅毎に運転士が出札をする。江津から高校生が10人ぐらい乗ってきた以外は大きな流動はなかった。浜田では益田行のキハ120が接続、この列車も3分延の発車で、午前にあった東山公園の人身事故がここまで影響した。